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いちごハウス復興~4月現地レポート&被災後初出荷!~

こんにちは。北菱電興 広報担当です。

2024年1月の能登半島地震で被災したイチゴ圃場《アグレッシブアグリ鹿島台》復興シリーズ。今回は、4月上旬に広報担当がアグレッシブアグリ鹿島台を訪問したレポートを中心にお届けします!


金沢と能登半島とを結ぶ「のと里山海道」は地震後通行止めとなっていましたが、4月には七尾方面までの通行止めが解消されました。被災地方面の道路混雑もやや収まりを見せた4月上旬、広報担当は地震後初めてアグレッシブアグリ鹿島台を訪問しました。

気温上昇とともに葉が成長!

緑!緑!緑!

訪問した4月は、まだ寒さの残る3月からぐんぐんと気温が上がり、20℃を越える日が出る季節先取りの暖かさ。気温の上昇と共に、イチゴの新しい葉がぐんぐんと伸びている状況に驚きました!

ぐんぐんと育った新しい葉と、古葉(背の低い葉)で段ができています

この状態になった時は、古葉(背の低い葉)と、受粉不良の実(花)を摘み取り、残した実(花)だけに栄養を与えるようにする摘葉・摘果作業をおこなう必要があります。しかし、ぐんと気温が上がって新しい葉が伸びている今、古い葉を取ってしまうとその分新しい葉が伸びすぎてしまうので、摘葉・摘果するタイミングを見計らっているとのこと。

葉が生い茂っているのを見てしまうと対処療法的につい摘み取ってしまいたくなりますが😳、圃場全体を見た上で、生育状況の変化を見計らいながら美味しいイチゴを育てていくのはまさに職人技ですね👀

このあとの摘果作業をご紹介①下の方の古い葉を選び・・
②葉を間引いていきます。

イチゴの実もすくすく育っています

アグレッシブアグリ鹿島台で育てているイチゴは甘酸っぱい「紅ほっぺ」甘みが際立つ「あきひめ」の2品種です。
1月の震災時、小さな実の状態のまま休眠していたイチゴは今、色づく前の段階にまで成長しました。

広報担当も、赤く色づいたイチゴをちょっとだけ試食させてもらいました😊

紅ほっぺは実がしっかりしているので味もしっかりめ✨

1月の地震の影響でおいしいイチゴづくりに欠かせない液肥が供給できず、断水が解消されてからもしばらくは水の供給のみで生育したこともあり、水分量が多くなっているイチゴも。
しかし今、高濃度の液肥を供給すると葉ばかり成長してしまうということで、こちらもイチゴの実にしっかりと栄養を注入できるよう調節しています。

あきひめはみずみずしく、やわらかい品種なので水分量の多さがやや目立ちました

被災後、初めての出荷!

実は訪問するほんの数日前、被災後初めての出荷がおこなわれていました!

パック詰めしたイチゴと栽培担当の碇さん

ありがたいことに、被災後、再建に頭を悩ませている頃から「のとひかりっ娘の出荷を待ってるよ」と市場関係者の方にお声がけいただいており、それがついに実現しました!

🍓初出荷に寄せて、管理責任者の中寺さんからのコメント

震災後、初の出荷ができて感無量!!
震災直後は断水でイチゴへの水供給も出来ず、さらに断水解消も2ヶ月先?3ヶ月先?と何時になるかも分からない状況でお先真っ暗な状態でした。
このままでは枯れるのを待つばかりで、それならいっそ刈り取ってしまおうかと考えたこともありました。

しかし思いのほか早く断水が解消し、現地職員の迅速な対応と努力で2月上旬には高設ベンチへの水供給が可能となり、何とか出荷までこぎつけました。
これも現地職員の、イチゴを助けようとする愛情があったからこそ!
そして、ひとえにのとひかりっ娘の生命力に感謝、感謝!!


今回は、イチゴ圃場《アグレッシブアグリ鹿島台》4月現地レポート&被災後初出荷の様子をお届けしました。