当時の社内報からひもとく昭和の北菱電興
こんにちは。広報担当たにうちです。
―――書庫で、古い書類を片付けていたときのこと。
その日何度目かの、謎の印刷物が詰まった段ボールを発見。
恐るおそる封を開けてみると、なにやら色褪せて印刷が薄くなってはいるものの”北菱”の文字が。
なんと偶然にも、昭和40~50年頃に発行されていた社内報が見つかったのです・・!
社内報『躍進北菱』が昭和42年8月~昭和46年5月発行。
続編となる『ホクリョー』が昭和48年11月~昭和53年4月発行。
ご、57年前に創刊・・!
『ホクリョー』最終号が発行されたのが46年前。
有志による不定期発行だったようですが、『躍進北菱』と『ホクリョー』合わせて28号が発行されていました。
当時の経営方針、社長のコメントから、運動会やゴルフ大会の成績表、社員執筆のエッセイ、果てはお料理コーナーまで、掲載内容はバラエティーに富みます。
この社内報が発行されていた当時、会社にはどんな人がいて、どんな雰囲気だったのだろう?
そこで、当時を知る3名の方にお話を伺ってみました!
ー『躍進北菱』『ホクリョー』社内報について。
中村🌞『ホクリョー』は見たことあるけど『躍進北菱』は初めて見たね。昭和42年?入社の10年前や・・・(驚)
中寺🍎(社内報に赤鉛筆が引いてあるのを見つけて)こんな赤い線ひいてるの誰なん?
大江🌳(平成一桁代の頃の専務)〇〇さんじゃない?あの人はいつも赤鉛筆もってたよね(笑)〇〇さんは社員にとっては良い人だったね。なんとなく気分を和らげてくれる人だった。
中寺🍎北菱の社風にあっているというか・・社風そのものだったかも。(笑)
中村🌞とても愛嬌のある人だったね(笑)
ー当時の雰囲気について教えてください。
大江🌳当時は商店の集まりだったね。入った部署で一つの会社じゃないけど、一つの商店みたいな。商店の中で和気あいあいとしていて、”北菱電興”という会社の意識は薄かったと思う。
中村🌞部門が違うと話すことも特になかったしね。自分は常に現場に出ていたので、会社にいるのは1ヶ月に1日くらいだったし余計にそう思うのかも。
ー当時の社内報では運動会など、大規模な親睦が紹介されています。
大江🌳昔は会社をあげてのバス旅行や海水浴とかがあったね。当時だと社員200名全員が同じ旅館に泊まって、普段しゃべったことのない人と飲んだり、喋ったり。当時は部署が違うと顔を見ることもないから、コミュニケーションが取れる貴重な場だった。
親睦イベントがあったから、普段の仕事で接点がない人とも声を掛け合うようになったよね。
中村🌞部署ごとでも、みんなでキャンプに行ったり。下請けさんの家族も来てくれたね(笑)準備はたいへんだったけど、そこでのコミュニケーションが仕事にも活きていたと思う。
~~当時と今とで社会全体の価値観が変化しているたため、ちょっとここでは書けないお話など~~
大江🌳(昔を振り返ってみて)「昔は楽しかった」と感じるけど、それが良き時代だったかどうかはちょっと分からないけどね(笑)
中寺🍎だからこそ懐かしく思うんだよね。今と違う世の中で、昔は良かったなと思うけど、その当時が本当にそれで良かったかどうかは分からないよね。
大江🌳懐かしいと思う根底には和気あいあいとした雰囲気。いろんな面で他社と比べようとも思わないし、そういうところが幸福感に繋がっていたのかもしれない。
中村🌞うん、当時は今より人数も少なかったし、ファミリーという感覚があったね。
ー長く仕事を続けてこられて、仕事のやりがいについて教えてください。
大江🌳うちにはいろんな職種があって、満足度の種類が全然違うからね。いろいろ部署を変わったけど、お客さんや取引先の人から褒めてもらったり、感謝されたことが自分の幸福感の源だったのかなと思う。
中寺🍎今の若い人たちも、それぞれの仕事の中でそれぞれの幸福感、やりがいを見つけてほしいね。自分はそれがあったからこそ何十年も会社にいられたし、やってこれたんだと思う。
大江🌳昔は担当者の裁量権が比較的大きかったから、自分で判断してできることが多かったね・・。今の若い人たちは自分たちが決めた方がいいことでも、つい上司の意向を確認してしまうというか。それが今の世間にはあっているのかもしれないけどね。
中寺🍎「やってみよう」という気持ちの軽さが持ちにくいのかもしれないけど、若い人にはやっぱり生き生きと仕事をしてほしいな。
大江🌳そうなると、気持ちを軽くするのにリフレッシュみたいなものも重点的にやっていってほしいね(笑)
中村🌞昔は船を持ってる人がいて、みんなで釣りに行ったりね!(笑)
~~思い出話はまだまだ尽きない・・・~~
ーそろそろお時間ですので(笑)今日はありがとうございました!
偶然発見された昭和の社内報から、大ベテランの3名に当時の出来事や雰囲気について伺いました。
時を経て変わったこと、過去から現在に繋がっていることなど・・・noteに載せられないエピソードの方が多かったのが残念です。笑
Z世代など年代で一括りにされることも多い世の中ですが、北菱電興では世代を問わず新しいことにチャレンジする社員・そしてそれを応援する社員が活躍しています!